主なクレジットカード犯罪の種類とその対処法
例えば街を歩いていて、うっかり財布ごとクレジットカードを落としてしまったら。。
この場合、例えばその財布を拾ってくれた方が良識ある方なら問題無いのですが、悲しいことにそうでない場合もあります。
ですが、こういった場合の使われ方の傾向としては、計画性がなく行き当たりばったりなので、「大損害を被る」といった事は少ないと言われています。
1番気をつけなければいけないのは、駅のホーム等で寝ている泥酔者をターゲットにしたスリや、車上荒らし等のプロの犯行です。
彼らは、スピードが命だということを知っていますし、なにより目的は換金なので、新幹線等の乗車券やパソコン、家電製品等の換金しやすいものをすぐに買いあさったり、誰にも怪しまれず使える、セルフのガソリンスタンドでの利用を目的とします。
つまり、これはカードに限ったことではありませんが、「落とさない」「盗られない」この2つがとても大切だということです。
スキミングとフィッシング
上記のような実際に「クレジットカードを奪われる」といった種類の犯罪では、奪われないように気をつけてクレジットカードを肌身離さず持っていれば問題はないのですが、現在、特に厄介で問題視されているのが、スキミングやフィッシング詐欺等の番号盗用です。
スキミングとは
まず「スキミング」を簡単に説明しますと、携帯電話ほどの大きさの特殊な機械をクレジットカードに近づけることで、カード内のデータを引き出し、この引き出したデータを、別で用意した偽造カードに入力し実際のカードと同じように使うというものです。
上記のグラフを見ても分かる通り、セキュリティの改善により以前より偽造カード犯罪の件数自体は減っていますが、一昨年の2017年から被害額は飛躍的に伸びており、気をつけなくてはなりません。
フィッシング詐欺とは
フィッシング詐欺とは、悪意の第三者が会員制ウェブサイトや有名企業を装い、「ユーザーアカウントの有効期限が近づいています」等と、本物のウェブサイトを装った偽のウェブサイトへのURLリンクを貼ったメールを送りつけ、クレジットカードの会員番号といった個人情報や、銀行預金口座を含む各種サービスのIDやパスワードを獲得することを目的とする詐欺です。
これらは、カードそのものではなく、データを盗む不正利用なので完璧な自衛はできません。
ですが、怪しいお店(外国人が経営する風俗店や飲み屋などにその傾向があります)や、怪しいサイト(アダルトサイトや催促メールで表示されるサイト)などでのカード利用を控えることで、ある程度の自衛は可能となります。
大切なのは、カードを利用するときは必要以上に用心して使用するということです。
不正使用された際の対処法
あらゆる自衛手段をもっても、不正使用を完全に防ぐことは不可能です。そのため万が一不正使用されてしまった場合の対処法を事前に知っておくことが重要となります。
スピードが命
被害を少しでも食い止める為には、これがなにより重要です。ですので、もしこの様な不測の事態に陥ったらすぐに行動できるよう携帯電話等にカード会社の番号を入れておきましょう。
さらに、カードが不正使用された時には少しでも早く気付けるように、普段から使用毎にEメール等で利用を知らせてくれるカードをメインに持つようにしましょう。
記録しましょう
不正に使用されたものに関しては支払い義務はありません。ですが、逆に言えば、それが不正使用だと証明出来なければ支払い義務が生じますし、カード会社も商売ですので強く出てくる可能性もあります。
不正使用された後は、使用された日時にカード所有者がどこにいたのか、その証拠や証人も必要となってきますし、筆跡等も細かく調べます。それら全てに対応できるように、あらゆることを記録してください。
大事なのは、スピードと正確性です。ですが、このような犯罪に巻き込まれない事が1番ですので、普段からクレジットカードの管理は厳重にしておきましょう。