コロナ禍におけるクレジットカード各社の審査難易度の変化

コロナ禍におけるクレジットカード各社の審査難易度の変化

現在も依然として全世界に大きな損失を与えつづけるコロナウィルスですが、それにより現在クレジットカード会社の審査難易度も大きく変化しています。

あるカード会社は、今後日本全体に波及するであろう不景気を鑑みて、支払い延滞や支払い不可を未然に避けるため、広告費を大幅に減らしてクレジットカードの新規発行を抑えるなどの施策に出ているほか、他のカード会社では以前まではクリアーできた年収額や、勤続年数などをボーダーラインを上げて厳しくするなどの状況となっています。

また、一週間程度で発行されていたカードも、二週間以上伸びるなど、カードの発行時間にも影響を与えています。

それらの情報は、当サイトからの申し込みされた方の人数と、実際に発行された人数の割合の数字として顕著に表れています。

逆に、そのような状況下においても審査難易度に変化がないカード会社もあります。


金融業界全体に波及するコロナ不況による貸し渋り

今後深刻さを増すコロナ不況は、1997年に起きた平成の大不況と同様、またはそれ以上になると言われています。

当時、不良債権のリスクを避けるため、多くの銀行が貸し渋り(返済能力に問題が無い相手にも融資を渋る)と、貸し剥がし(返済期限前に返済を迫る)を起こしたことで中小企業の倒産が相次ぎました。

これは、BIS規制という条約で銀行に課せられている自己資本比率規制という規制が原因です。

海外拠点を持つ銀行と海外拠点を持たない銀行の自己資本比率規制の内訳

この規制内容とは、
「海外拠点を持つ銀行は、総資産の内自己資産比率が8%以上必要」
「海外拠点を持たない銀行は、総資産の内自己資産比率が4%以上必要」
という内容となっています。

要するに、
「銀行は自己資本の12.5倍(8%の場合)までしか融資してはならない」ということです。

つまり、不景気により資金難に陥った銀行は貸し出す事が不可能となってしまうため、自ずとクレジットカードの審査も厳しくなってしまうというわけです。

今般のコロナ不況も、今後は同様の状態になることが予想されており、クレジットカード各社も宣伝費を下げて露出を減らすなどしています。

ここでは、どのようなクレジットカードがコロナ禍によって審査難易度が上がって発行しずらくなったのか、また依然と同様に所持しやすいカードのままなのか、その違いを解説していきたいと思います。


コロナ禍によって審査難易度が上がったクレジットカードの特徴とは?

パソコンを前に悩む女性

コロナによって変動したクレジットカードの審査基準は、発行会社のカテゴリーで大別する事が出来ます。


発行会社の業種によるカテゴリー分けとは?

発行会社の業種によるカテゴリー分けとは?

クレジットカードには発行会社の業種により「消費者金融系カード」「小売業系カード」「交通系カード」「ガソリンカード」「信販系カード」「銀行カード」と様々なジャンルで分けることが出来ます。

このカテゴリーがカードの審査難易度を考えるときに最も参考になる要素と言われています。

様々なカード会社がコロナによる対応に追われていますが、その中でも最も大きな変化があったのは、大手スーパーやコンビニなどの名前を冠した小売業系のクレジッカードです。 具体的には、世間では審査が通りやすいカードの代表にもなっているイオンカードなどがそれに当たります。

多くのカード会社が広告費を下げて露出を減らすなどの対応をしているほか、審査難易度も上がっているようで、実際に当サイトからの申込者の数字を見ても軒並み下がっている状況となっています。


コロナ禍でも審査難易度が変わらないクレジットカードの特徴とは?

コロナ禍でも審査難易度が変わらないクレジットカードの特徴とは?

様々なカード会社が広告などの露出を減らす一方で、審査難易度が変わらないクレジットカードも存在します。

それは「銀行系カード」と「プロパーカード」です。

銀行系カードとは、三井住友銀行や新生銀行などが発行しているクレジットカードです。 引落口座に自社の口座を利用するなど、利用者の財政状況や資金の流れもが握しやすいためへ貸した金銭が回収不能となる焦げ付きを防ぎやすいなどの理由があるためかもしれません。

「プロパーカード」とは、クレジットカードの国際ブランドが直接発行するクレジットカードの事で、VISAカードやJCBカード、アメリカンエクスプレスなどがそれに当たります。 しかしこのプロパーカード自体、コロナ騒動が起こる前からもともと審査難易度が高いというのもあり、その基準を変化させる必要がなかったとも言えます。

ですので、今、審査に不安な方がクレジットカードを持つためには、コロナ以前から審査が厳しくなく、その上で、審査難易度が上がっていないカードを選ぶ必要があります。


コロナ禍でも審査に通りやすいクレジットカードの特徴とは?

コロナ禍でも審査に通りやすいクレジットカードの特徴とは?

コロナ禍においてクレジットカード各社が新規発行を渋る中、現在も審査基準が変わらず所持しやすいクレジットカードは「消費者金融系のクレジットカード」です。

消費者金融系カードとは、その名前の通りアイフルやアコムなどの消費者金融業が発行しているクレジットカードです。

その上で、当然ですがカード毎に審査基準が変わって来ます。

消費者庁の指導から直接的な表現は出来ませんので、2022/1現在の審査が甘いクレジットカードランキング・2022年度最新情報を見て確自判断してみてください。